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原材料工程

黒谷和紙

水清く鮎躍る黒谷川。

黒谷和紙は京都府綾部市黒谷町・八代町周辺地域で作られた紙です。

良質な楮(こうぞ)を原材料とし職人により「手漉(す)き」で、
一枚一枚が丁寧に作られます。
黒谷和紙は丈夫で強く、長持ちするのが特長。

京の都に近い産地であったことから、京呉服に関連した値札、渋紙、たとう紙など、京都の伝統産業を支える存在でもありました。

1994年(平成6年)に世界遺産として登録された元離宮二条城の障子など、文化財にも使用されてきました。

近くの農地には楮(黒谷ではカゴと呼びます)が茂っていました。

猪を捕獲する罠が仕掛けられていたので「これ猪用でしょ?」と言うと

朝は熊も出てたというお返事。

恐ろしい((( ;゚Д゚)))

他にはとろろ葵も咲いていました。

私どもが黒谷和紙さんとお付き合いしたのは前理事長の福田さんの時でした。

東映の映画で「千年の恋」という吉永小百合が紫式部で光源氏が天海祐希さんの映画のタイトルバックに映る紙漉きシーンが冬に撮影され、職人さんたちが鬘をつけて撮影に臨んだらタイミングよく雪が降り出したと聞きました。

黒谷では豊かな自然と清流の中で、機械化とは対極にある希少で素朴な和紙を育み続けています。
1983年(昭和58年)には、その技法が京都府指定無形文化財に指定されました。

 

紙漉きに手に持つ木枠を「桁(けた)」と呼びますが、帯用のサイズのものを使用してもらっています。

織物に織り込んだら、しなやかでシワにならない最高の素材です。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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