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原材料工程

おぼこさま

私どもが絹糸を購入するのは西陣にある「糸屋さん」、正式には「原糸商」からです。

養蚕農家から直接購入することはありません。

 

遥々訪ねてきたここは群馬県安中市。

駅弁の王者「峠の釜めし」発祥の地、信越線横川駅で下車します。

軽井沢と繋がっていましたが現在は終点です。

 

養蚕農家の前には桑畑がありました。

 

 

趣のある木の階段で二階に上がるとたくさんの蚕。

 

養蚕は弥生時代前期と伝わりますが、安政6年(1859)横浜開港時の輸出額のうち、生糸・蚕卵・繭が8割を占めていたと言われ、国策産業として推奨され、その後1世紀以上、主要貿易品目として日本の近代化に貢献してきました。

 

蚕のことを「おぼこさま」と呼び、この辺りの養蚕農家では昔は座敷で蚕を育て家族は廊下に追いやられて寝起きしたとも聞きます。西陣で「お絹」と呼ぶのに似ていますね。

生まれたての蚕は「けご」と呼ばれ、わずか1~3mm程度の大きさしかありませんが、僅か25日間で体重が孵化時の1万倍の重さに成長します。

こんなに成長する生き物は蚕しかいないそうです。

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