フランスの「ゴブラン織Tissage Gobelin」、
トルコ・イランの「ペルシャ絨毯فرش ایرانی」と並び
世界三大織物の一に数えられる「大島紬」。
大島といえば奄美大島を指す。
離島としては日本で三番目の大きさを誇る奄美大島。
大島紬は奄美で育つテーチ木(車輪梅しゃりんばい)を染料として、その中に含まれるタンニン酸と亜熱帯気候、150万年前の古代地層などの影響で鉄分豊富な泥田で染め上げる手法です。一般的な草木染より堅牢度も高くなります。
大島紬は濃色で深い輝きのシルクが有名で、約1300年以上の歴史を持つ古代天然染色です。
正倉院の献物帳に「南島から褐色紬が献上された」とあります。
古代天然染色工房・金井工芸様を訪れた。
泥染の深い色合いや特徴、製法を直接見たかったし、見ながら説明をお聞きしないと理解できないためでご挨拶旁々出向きました。
かなり広い間口の工房は段取りよく器材が据えられていて職人さんが手際よくマメに動いておられました。
工房右手奥に泥田もあり導線が守備よく考えられていました。
テーチ木と藍だけで数多くの色を染め出していくのです。
テーチ木の朱と藍の蒼を掛け合わし緑をも生み出すように。
しかも絹糸だけでなく布や革までも染め上げていく逞しさです。
藍染の革靴までタンニンとの相性がいいそうでオシャレな出来上がりも拝見しました。
社長は本場奄美大島紬協同組合の理事もされているので、機織りの実演も見学できました。
やはり京都と奄美は遠く離れているので織機そのものは同じでも、西陣は紋織物、大島紬は絣(カスリ)織が主体です。
絣の染め方に大きな違いがありました。
西陣絣では、地染めの後に紙を巻き糸で硬く強く固定し、次の染めで染料が入り込まないようにします。
ところが大島紬では絣がもっと複雑で文様になっているせいか締め機で一反まるまる織ってしまいます。いんがぬしごと(男の仕事)と呼ばれ絣筵(かすりむしろ)を作る(織る)のです。太めのガス糸で織り込まれた細かい部分が防染され、泥染したあと絣筵を解くと絣模様に合わせて小さな白い部分が絹糸に残ります。
泥染の金井さんのところで布をたくさん染めていると思ったのは、この絣筵だったようです。
この章は「泥染」ですので絣筵や大島紬製織の詳しくは省略します。
金井一人社長さま、ありがっさまりょうた‼️
ま・てぃだ・ぬ・いる‼️(本当に美しい光射す色)
♪ 糸くり節 ♪
心配(しわ)じゃ 心配じゃ
糸くり 心配じゃ
スラヨーイ
糸ぬ切りりば スラヤヌヤー
結ばりゅんめ
トコヤスラヤヌ バイドガシュイジュイ
糸や切りりば
結びも なゆり ヨーイ
スラヨーイヨーイ
縁ぬ切りりば スラヤヌヤー
結ばらぬよ
トコヤヌスラヤヌ バイドガシュイジュイ
糸くり一番
実定(さねさだ)役目
ソラヨーイ
二番なりゅん人(ちゅ)や スラヤヌヤー
千代姉(ちよあせ)ぐゎ
ドコヤヌスラヤヌ バイドガジュイジュイ