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帯について

パナソニック創業100周年記念「CROSS-VALUE INNOVATION FORUM 2018」

11月3日、有楽町の国際フォーラムに見学に行きました。
パナソニックが目指す
具体事例をご紹介いたします。
旅館の女将さんが出かけることなく帯を購入したいという設定です。
こちら、本物の西陣織です。
この西陣織の色鮮やかさ・質感・風合いを、その場にいて手に取らなくても、この一点しかない帯を世界中の人にお届けしたいというお客様のオモイがあったとします。
それを具現化するためにパナソニックが蓄積してきた商品ガレッジから最新技術を抽出いたします。今回は成形技術・光学技術・回路技術・塗装技術を抽出して、この西陣織を立体サイネージとして表現することに挑戦しております。
どのように立体サイネージで形にするかと言うと、西陣織をスキャンして数値化します。
数値化して製品仕様を決定した後に、ものづくりの匠の勘や経験を蓄積したデータベースとマッチングすることによって、設計仕様と加工条件が自動に作成されます。図面のようなものを想像してください。凹凸がどれくらいだとかを設計して決定します。
次に加工手段を決定します。レーザー加工がいいのかイオンビームがいいのかなど、いろんな手段がありますが、具体的な手段を自動で決定して、加工プロセスのデータを工場に転送します。
工場では、加工点のデジタル化された状態を元に機械を制御して匠を超える精度と速度で加工します。これはレーザーにセンサーのようなものを付けて温度管理で凹凸がどれくらいあるかなど、常に見える化してデータがずれると機械が管理します。
こちらがアクリル板にレーザー加工してインクジェットで色をつけております。
光をあてることにより写真と違って本当に目の前に西陣織があるかのように見えます。
色を変えることも可能です。
パネルを機械の溝に差し込むと立体的に表示されます。
金は金色なのに驚きました。どう見ても本物にしか見えません。
実はこの帯、私どもの製品なのです。
こんな素晴らしい技術の発表のお役に立てて光栄至極に存じます。
この部分をご使用になったようです。
ま、作り手としては文名にしている鏡裏の部分に カベ糸という特殊撚糸を使った部分ならなお良かった気がしましたが。。。。
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 パナソニックは、創業100年を記念したプライベートイベント「CROSS-VALUE INNOVATION FORUM 2018」(2018年10月30日~11月3日、東京国際フォーラム)において、西陣織の立体サイネージ事例サンプルを展示し、「モノづくりデジタライゼーション」をアピールした。西陣織は京都の伝統工芸で、先染め織物(染色後の糸を編む)の一種である。今回は、西陣織のPRや認知拡大をテーマに同社のモノづくりデジタライゼーション(デジタル化)を適用した。
 パナソニックの考えるモノづくりデジタライゼーションは、「価値創造」「価値設計」「価値製造」というプロセスになっている。顧客の「形のない思い」を素早く見える化し、経験と勘の世界である匠の技をデジタル化し、匠を超える技で素早く高品位に製品を作り上げ、さらにそれに思いを込めて顧客に届けるという考え方だ。
 西陣織は非常に手のかかる工程を経て製作されるため、作品展示や商談イベント、営業訪問などの用途でサンプルを用意しようとする場合、準備のコストや時間に制約が出てしまう。また外に持ち出すことを繰り返したり、頻繁に手で触れられると、サンプルはすぐに傷んでしまう。そこで、パナソニックの立体サイネージ技術を活用する。
 サンプル作品は、レーザー加工でアクリル板に立体的かつ繊細な西陣織の形状を彫刻し、後でベース色を塗装する。基になる形状データは西陣織の現物から3Dスキャンで採取し、色鮮やかさ、質感、風合いの数値化も実施する。彫刻部は繊細な形状を保護するために、透明なアクリル板で保護する。アクリル板にはLEDを照射し陰影を出し、立体的に見えるようにする。彩色した光を板の彫刻部に照射することで、カラーバリエーションの表現も可能なため、色違いでいくつもサンプルを用意する必要もなくなる。
 同社の立体サイネージは小型化してLEDも仕込むことが可能なので、ノベルティーやPRサンプルとして配布することも可能だ。
 今回展示した立体サイネージは、市場でのニーズなども今後調査を進めていき、サービスや商品化を検討する。同社は宿泊施設などの内装サンプルなど建材関係での引き合いを見込んでいる。
(出典パナソニック)

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