布を作る方法は4つあります。 「織り」「組み」「編み」そしてフエルトのように「圧縮」です。 織物は経緯で構成されています。西陣では「経(たて)」「緯(ぬき)」と読みます。 ぴんと張った経糸が上下に開き、その間を緯糸を巻いた管(くだ)を収めたシャトル型の杼(ひ)を左右に通し経糸と緯糸を組んで織物にしていくので、織物には必ず耳があります。「組み」にも「編み」にも「フエルト」にも耳はありません。 絹糸を経に仕上げることを整経(せいけい)と呼びます。