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櫻守

当主のひとりごと (BLOG) 2024.04.07

京都人なら皆知ってる佐野 藤右衛門氏。

嵯峨野にある造園業「植藤」の当主が襲名する名跡である。

藤右衛門は、天保3年(1832年)より代々、仁和寺御室御所の造園を担ってきた。第14代(1874-1934)から桜の育成を手掛け、第15代(1900-1981)、第16代(1928-)の3代にわたって桜守として知られている。

なぜ有名かというと、枯死寸前の祇園枝垂桜の種子を採取し、畑で育成したものを植栽したことを京都人は皆知っているからです。

昨夜の今日、円山公園の3代目の桜もあるという藤右衛門さんのお家の庭を観に出た。

広沢池の周辺は子供の頃は畑しかなかったけど、今では駐車に非常に困る。

時刻は4時半過ぎていた。

そういえば、ここ市川崑監督の「細雪」のお花見のシーンに使われましたね。

桜は季節外れで造花だったそうですが。。。

三島由紀夫原作「金閣寺」の大映映画「炎上」はここに金閣を建てたそうです。やはり市川昆監督。

金閣寺街道を少し戻ると、藤右衛門さんの自宅の庭です。

後方に近代建築の事務所もありました😀

お庭はかな〜り広いです。開放されていて自由に花見ができます。

こんな時間なのに花見客が後を絶ちません。

篝火の用意?

だったんですよ。

 

第16代の藤右衛門氏は京都市生まれで府立農林学校(現・京都府立大学)卒業。造園業「株式会社植藤造園」の会長で、「桜狂い」と称されながら私財を投じて日本全国の桜の調査、苗の保存に尽くした祖父、父の志と情熱を継ぎ自らもまた、稀代の桜守、花咲爺として国内外を飛び回る。話し上手の遊び上手、手すさびに琴や尺八を奏でる粋人でもある。

パリ・ユネスコ本部の日本庭園をイサム・ノグチと協力して造り1997年にユネスコからピカソ・メダルを授与され、1989年に黄綬褒章、1999年に勲五等双光旭日章受賞の他、京都府文化賞、京都市文化功労者として表彰される。

 

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