京都でモミジと言えば必ず紅葉だが今回は黄葉を。
私の通っていた高校の正門真向かいの銀杏並木がいつも見事だと思っていた。
今宮神社の表参道になるのだけど、大徳寺の西の塀に沿って並んでいる。
居座り寒気が日本列島を覆い急激な冷え込みで一部の地域では初雪を降らせた便りが届く中、京都の紅葉はこれから。
先に色づきはじめた銀杏黄葉を。
東山魁夷画伯が「京洛の四季」という画集の中で取り上げた大徳寺の瓦土塀。
昭和40年代、大徳寺の修行僧により2年がかりで修行の合間に施工されたとか。
基礎工事及び屋根瓦は専門の職人によるものですが、古瓦を使った土塀は修行僧の力作だそうです。
大徳寺の土塀がこんなに素敵だったとは。。。
私が向かいの高校に通っていた時期に当たるのですが、まるで記憶にない。
それとも無気力・無責任・無関心の「三無主義」の時代のせいでしょうか。
北欧の旅を終えた魁夷は昭和30年代終わりから数年間、京都の風景に取り組んだ。交友のあった川端康成が新聞連載小説「古都」執筆中、「京都を描くなら今のうちですよ」と勧めたこともあり、昭和43年初披露された。
高校時代、昼食は家でしていたので朝昼2往復して見ていたはずの日常の風景も、他所の人の目で捉えた面白みにより開眼させられたことになる。
京都の美って気づかず暮らしているんだなぁと痛感した。