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星空の下〜ゑんま堂狂言

当主のひとりごと (BLOG) 2023.05.04

平安京で朱雀大路は幅85mもあるメインストリートだった。

南北朝の動乱以降、御所がほぼ現在地に移ったとき朱雀大路は衰退した。

朱雀大路は大内裏へと続き、北門からの延長上に北へ伸びる路があった。

風葬地であった蓮台野までのその忌まわしい路は両側に数多の卒塔婆(そとば)が立ったので「千本通」と呼ばれるようになった。

現在、「朱雀大路」の名はなく、朱雀大路・千本通を含めて総て「千本通」と呼ばれている。

これは西陣が栄え千本通の方が活気付いたからであろう。

千本通の芦山寺通(ろさんじ)の交わるところに、いまも閻魔大王を本尊とする千本閻魔堂が残され、当時のおどろおどろしい雰囲気をそのまま今に伝える。

戦後までこの界隈に住む者にとってはゑんま堂は孫の子守りをするおばあちゃん達の溜まり場でもあった。父の時もそうだったし自分の時もそうだった。焼失前の立派な山門で。

お盆にはお精霊(おしょらい=ご先祖)さんを迎える寺であるのだが、もう一つ楽しみがある。

千本ゑんま堂狂言である。

演者は近所の素人。

台詞のある狂言は京都でもここだけである。

狂言堂火災による衣装や道具の消失と古参の逝去による上演演目の減少など、幾多の苦難を経て、昭和50年(1975)に会員6名でたった三つの演目で再開した。

装束はどう見ても地元西陣の帯で作られていたりするところに工面の苦労を観ると同時に親しみも感じる。

現在では会員・演目も増え、「ほうらく割り」も復活。

狂言堂は今も無く仮設舞台で演じられる関係者のご苦労が伝わります。

西陣村に住む者として応援しています。

 

でも確か昔はGWでなくお盆だったと思います。

「土蜘蛛」です。

「投巣」を撒き投げかけるという観ていても楽しい派手な演目です。

見せ場たっぷりのスペクタクル、如何でしょう?

 

数十年ぶりのゑんま堂狂言は懐かしめた。

「道成寺」もいいですねぇ

今でも無料だし、撮影可なのも好感持てます。

ゑんま堂狂言は題目が「閻魔庁」に始まり「千人切り」で終わると決まっています。

 

思いきり笑いたいときは

星空の下に座ろう❣️

ゑんま堂狂言は5月1日から4日まで全部で6公演です。

 

 

本公演は 全日・全演目を、YouTubeの「千本ゑんま堂狂言保存会チャンネル」よりライブ配信させて頂く予定です。と予告がありました。

 

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