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季重なり

当主のひとりごと (BLOG) 2023.04.23

四月の天候は気まぐれですね。

朝晩は冷え込むのに昼間は真夏だったり。

昨今は俳句ブームのようです。

目に映るものを俳句にしたとき、一句に2個以上の季語が入ってしまうことがあります。これを「季重なり」と呼びます。

 

遅い食事に出かけました。

通された本館向かいの池の端の離れ。

木戸をくぐると

色鮮やかなトンネルを巡ります。

一面の大きな樹木。紅葉のようです。

霧島躑躅です、実は。

ここは錦水亭

長岡京市なのですが、「京たけのこ」とはここの筍のことです。

 

 

この時期、筍の旬と躑躅の見頃が重なり席が取れないほど。

だから本日、午後3時の昼食と相成った訳でございます。

俳句の季重なりは嫌われますが、ここではチョ〜人気のようです。

通されたのは長岡天神八丈ケ池に浮かぶ離れの角部屋。

 

 

 

 

部屋の窓から見えるのは天神さんの鳥居と躑躅に埋め尽くされた参道。

 

窓を開けたら暴風が吹き遊び、慌てて障子を閉めました。

風で座敷全体が揺れるんですよ、まるで地震みたいに、大袈裟じゃなくって^^;

そう言われると外から観る錦水亭の池に張り出した数寄屋造りのこの離れ、いつも窓が閉まってました。こういう事情だったのですね。金釘が1本も使ってないので百数十年も生きながらえているそうで、現在の消防法では許可されないので焼失が禁物だとか。

なんでも朝堀りしたての筍は米糠(コメヌカ)を使わず湯掻くだけだそうです。

地表に姿を現すまでの地中から掘り出す朝堀筍は真っ白で、信じられないほど甘く柔らかく香り立つ筍三昧の料理が次々と出され、流石の食わず嫌いの私も「美味」としか言いようもなかったです。

 

この界隈至る所に朝堀筍の販売所が点在します。

普通のお値段で最高のものが手に入るので人気です。

今年は生憎の不作だったようですが。。。

買うなら午前中です。

午後になると全部水煮にしてしまいます。

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