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神輿振

当主のひとりごと (BLOG) 2026.04.14

『平家物語』では

加茂川の水、双六の賽、山法師これぞ我心にかなはぬもの

と白河院が語ったとしています。

代々の朝廷からの尊崇が篤かった比叡山延暦寺は、財政的に豊かで、僧兵も備えていたので、完全に調子に乗っていたのでしょう。

さらに自分たちに気に食わないことが朝廷で決定されると、神輿を担いで威力で抗議していたことなどに、院はうんざりされていたのかもしれません。

うちは浄土宗なので開祖は法然上人です。
上人が比叡山の延暦寺を出たのが承安5年(1175)のこと(43歳頃)、同年を浄土宗開宗の年としています。昨年が開宗850年でした。
法然さん関連の文章を読んでいると、比叡山は腐りきっているといった“ような”ことを思っていたようです。

前田青邨せいそん神輿振みこしぶり》大正元年(1912)の作。

安元2年(1177)に、延暦寺の僧兵が神輿を奉じて京の街に乱入した事件を描いたものです。

担いでいるのは、比叡山のふもとに鎮座する日吉山王(現:日吉大社)の神輿。

神輿の前を歩く他と異なる肌色の僧服を着た僧は、僧兵のリーダーでしょうか。僧服の中から鎧がチラッと見えていますね。

腐っていたのは比叡山だけではなく、当時の朝廷も同じだったことでしょう。1160年に平治の乱がおこり、その後は平清盛をはじめとする平家が権勢をふるい始めていた時期です。朝廷が腐敗していたというよりも、源平の武家勢力が躍進していた時期で、朝廷内の権力闘争が複雑化して混乱していた時期……という方がふさわしいかもしれません。

巨匠・溝口健二監督の大映映画は吉川英治の原作「新平家物語」を基に市川雷蔵の平清盛で見事な作品を残しています。

 

 

 

 

 

滋賀県大津市 日吉大社 「山王祭」2026.4/12.13.14
山王祭は、日吉大社で行われる伝統あるお祭で
地域に春の訪れを告げる行事として、多くの人でにぎわいます。
見どころのひとつ「神輿渡御」の一場面。
桜が彩る中を、神輿と行列がゆっくりと進む様子は、華やかでありながらどこか心落ち着く風景です。

この神輿渡御では、西本宮に祀られる大己貴神が、奈良の大神神社から琵琶湖を渡ってこの地に来られたという伝承をもとに、7基の神輿が町を巡り、湖上へと進みます。
湖上では「粟津御供」と呼ばれる神事も行われ、見応えのある場面が続きます。
春のやわらかな空気の中で、歴史と人の営みが感じられる山王祭。

 

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