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地蔵盆

当主のひとりごと (BLOG) 2025.08.24

京都って一つの通りに必ずお寺があるって本当ですか?

よく聞かれる質問です。

あるんですよぉ、これがまた☺️

でも流石にお寺も無いような路地みたいな通りにも、お寺の数以上にあるものがあります。

お地蔵さんです。

中には、お地蔵さんの(ほこら)が4つという町内もあります。

毎日、町内の誰かが綺麗にし、お花を取替え、手を合わす。

 

京都らしい風景って、これじゃ無いでしょうか。

 

 

 

 

長い歴史の京都において、ごく身近な行事は町内単位です。

子供の幸と健康を願う地蔵盆は京都に根強く残る行事です。

お千度」同様、起源も知らずひたすら守り続ける行事。

 

 

ところが、うちの町内にはお地蔵さんがありません。

もしかしたら明治の廃仏毀釈(はいぶつきしゃく)で無くなったのでしょうか。

これが、うちの町内のお地蔵さんです。お軸になってます。

昭和18年寄贈って戦時中です。

大文字の送り火も中止だった戦時下でさえ、絶やさなかった行事なのです。

 

 

子供が誕生したお家は「地蔵提灯」を注文します。

西陣のあちこちに提灯屋さんがあったのに、最近は探さないといけない。

私の子供の頃は引っ越しといってもご近所からが多かったけれど、昨今は他府県から来られたお家もあるので、来られた時に地蔵提灯を新調して頂きます。

詳しくは理解できてないはずですが、自分の名前の書かれた提灯に、子供心も町内会デビューの嬉し恥ずかしのご様子。

京都では一般的に地蔵盆は地蔵菩薩(じぞうぼさつの縁日(旧暦7月24日、もしくは、新暦8月24日)の前日を中心に行われ、最近では、参加する人の都合に合わせ、前後の土日に行うところが多い。

うちの町内は職人床のせいか、戦前の休日は1日15日だったせいか、8月15、16の二日間でしたが、昨今の事情から8月24日に近い土曜一日に私が町内会長をした時から変更しました。

 

 

「地蔵盆」は、子どもたちにとって夏休みの最後を飾る行事となり、お地蔵さんを飾り付け、お供えをして祀り、その前で子どもたちが集まり遊ぶというスタイルが一般的です。また、子どもだけでなく、大人も積極的に参加することで、

子供と子供

子供と大人

大人と大人

幅広い世代の交流の場となり、さらに「地蔵盆」の開催に向け、町内の住民が力を合わせ話し合いながら準備することは、町内の連携や協力体制を強めることとなってきました。

「地蔵盆」は新しく住民となった方がその町内の住民の方々と交流できる貴重な場としても機能し、地域コミュニティの活性化、安心安全のまちづくりに大いに役立っています。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

行燈(あんどん)」一家に一つ。

地蔵盆前日に火を灯します。左右に「町内安全」「子供中」と書き、子供たちから町内安全を祈願するものです。

 

 

当日は朝8時頃から準備が始まります。大人の出番です。

 

「供え膳」精進料理でないといけませんが、先に人間が口にしたご飯などもってのほかです。これが厄介なのです。

 

準備ができ、プログラムが始まる前にお知らせするのは子供の役目。

(かね)撞木(しゅもく)で叩いて町内中を廻ります。

ここから各家の「お供え」をお預かり開始です。

ご近所のベビープールをお借りして「ぷにょ玉すくい」

建築資材のボードにアクリル絵の具で絵を描いたのは町内最長老の方。ボード探しや描き手探しは大変でした。

「水風船あな入れ」なかなか入らないのでお父さんが犠牲になって顔を狙えと指導したら盛り上がりました。

上手く穴に入れたら「おもちゃ」がもらえます。

 

そして、地蔵盆のメイン、「百万遍数珠回し」です。

棚経は本法寺様です。

大きな数珠を棚経の間、廻し続け、数珠の房が廻ってきたら、お辞儀します。

実はこのとき上京区のふれあいサイト「カミング」の取材を受けていました。そのせいか、町内会みんな出席でした。

御主(おす)っさんがお帰りになるとき「お布施」をお渡しします。

「スイカ割り」人気のゲームです。

一つっきりのスイカ、割られたら後が続かないし、割れないと終わらない。

綺麗に割れるとスキッとしますね。

割れるとスイカの奪い合いです。

小さい子も女の子もありません。無茶苦茶💦

でも「スイカ氷」も用意します。

「こどものおやつ」ももちろんあります。

一旦お地蔵様は後片付けします。赤と黄色の地蔵幡(じぞうばた)とお供物のお下がりと大人のおやつをお配りします。

 

夜は懇親会です。

準備も和気あいあいと。

 

パエリアは100皿。二十数件の町内、参加者55名。

足りないと困るので、ガーリック・トーストも。

地蔵提灯に火を灯す頃、子供は花火大会です。

最後は大人の福引です。千本吊りです。

特等はもちろん「ティファール」瞬間湯沸ケトル😤

 

子供は花火大会。でも大人と一緒に食事の方がいいみたい。

 

子供にゲームの説明したお母さんが、まるで無駄の無い完璧な説明すると感心したら、幼稚園の先生だったとか、生ビールの機械を初めて入れて出なくて困ってたら、経験者が現れたりとか、普通は何の職業か知らない人たちが、その道の経験者で、助け舟を出してくれるのが、交流の場だなぁと改めて感動しました。

 

 

プログラムがちと多すぎというか、子供が初めて取り組むゲームなので4周も5周も繰り返して時間が押して、慌ただしくしていたら、私には飲み物ひとつ残ってなくて、飲まず食わずでしたが、地蔵盆は盛り上がり、人の絶えないまま終わると9時半でした💦

それから皆で後片付けしました。

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