家族を日赤に送って行った帰りに気になるお店があります。
新町通を北進して帰る途中、中長者町通の角に「もろみ」という旗がなびいてたので立ち寄りました。
もろみの名は、諸々の味を兼ね備えている故と云う。
昔の京都には歳末に醤油店がお得意様にもろみを贈り平素のご贔屓を感謝する風習があったそうです。
白い漆喰の蔵が三棟も連なる建物は国や市から景観重要建造物に指定。
中長者町通の正面へ向かいます。
我が家は改築前は明治5年築だったのですが、こちらは明治12年創業だそうで、昔の我が家に格子戸などがそっくりです。
建物全体に棲みついている麹菌が命だそうで、無茶苦茶ええ匂いがします。
スーパーで売ってるのとは違い、酒の蔵元の造る奈良漬みたいです。
もろみは醤油や酒を絞る前の状態のものをいいますが、ここのもろみは大豆と白麦を醸造して麹にし1年発酵熟成させ茄子、胡瓜、生姜を加えて仕上げた極上です。
至極のお味としか言い得ません。