公式ショップ 公式ライン

日本一古い

当主のひとりごと (BLOG) 2024.05.18

京都には「日本一古い」ものがいっぱいあります。

京の5月の風物詩といえば鴨川の納涼床の始まりですね。

「床」と書いて鴨川は「ゆか」、貴船は「とこ」と呼ぶ。

始まりは秀吉の頃らしいですが、江戸時代に入って石垣や堤が整備されてから大変な賑わいになったようです。

京都には難読地名がたくさんあります。

西石垣」読めますか?通りの名です。

四条通を挟み先斗町からそのまま斜に南へ伸びて、木屋町に行き当たって終わる短い路地のような道で繁華街が続く。

ここには鴨川の氾濫を防ぐために造られた石垣が今も残っています。

西石垣通の向かって左(東)が「東華菜館 本店」、少し下がると「ちもと」

老舗飲食店があって小さな通りの割に有名。

異国情緒の漂う洋館東華菜館 本店に足を踏み入れて右手。

階段はありますが客は各階、屋上までエレーベーターでのみ移動。

1924年米国で製造、輸入されたOTIS製。

格子形の蛇腹式内扉や時計針式のフロアインジケーターなど非常に珍しい器具が備わっている、現存する日本最古のエレベーターです。

昇降は運転手による手動式であり、その操作盤・L字方向での二面開き扉等洗練された設計になっています。

前身は、西洋料理店「矢尾政」。

大正13年、「矢尾政」二代目店主・浅井安次郎氏が新しいビアレストランをイメージし、その設計をウィリアム・メレル・ヴォーリズ氏に依頼。

大正15年に、このスパニッシュ・バロックの洋館が生まれました。

その後、戦時色が深まる中、洋食レストランの存続が許されない状況になり、浅井安次郎氏はこの建物を中国人の友人・于永善に託しました。

中国山東省出身の于永善は、大連で北京料理のベースである山東料理を修得して来日しており、ここで北京料理店を創業。

昭和20年末、「東華菜館」が誕生致しました。

ちなみに屋上はビアガーデンではなく、納涼床ともども室内か屋外かの席の違いだけです。

そういう拘りが堪らなく好きです。

 

あ!そうそう

「西石垣」の読みは→ さいせき ←カーソルを当ててみて

しゃ〜けど、暑かった、真夏日でしたね、今日は。

コメントを残す

*