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春はあけぼの〜近衞殿の糸桜

当主のひとりごと (BLOG) 2024.03.30

春はあけぼの

やうやう白くなりゆく山際

すこしあかりて

紫だちたる雲の細くたなびきたる

清少納言「枕草子 第一段」の冒頭です。

(訳)

春は夜がほのぼのと明けようとする頃がよろしいようで。

陽が昇るにつれだんだんと白んでいく山際のあたりが

すこし明るくなって

紫がかっている雲が横に長く引いている様子がよろしい。

 

清少納言は随筆というものを日本で初めて書いた人です。

「随筆」という文学形態は日本独自のものです。

そういった文学形態を生み出した日本は誇るべきかもしれませんね。

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「洛中洛外図屏風」に「このゑとの」と書いた場所がある。

近衞家の本姓は藤原氏であり、藤原忠道の四男(実質的な長男)の近衞基実を家祖とする。近衛の北、室町の東、近衛大路に面した邸宅を「近衛殿」と称したのが家名の由来である。

その近衛殿は室町時代には上立売小川の東に所在した。

邸内の糸桜は有名で足利義満もその苗を所望したと伝わる。

屏風にその糸桜も見える。

室町幕府は「花の御所」と呼ばれたが、庭の主役は近衛邸からの糸桜だった。

近衛池

京都御苑の最北西部に五摂家の筆頭・近衞家の屋敷跡があり、糸桜と呼ばれる枝垂桜が約60本植っており、桜の先にある近衞池は安土桃山時代の石組も残る歴史的庭園遺構です。

今年は3月の寒の戻りで雪が降ったりして満開が遅いです。

 

糸桜が咲くと京都の春は始まります。

 

以前は広大な場所にトイレすら少なかったのに、コロナ禍の間しばらく足を向けてなくて休憩所も最新の建物でレストランやカフェがあったり、京都御苑もよくなっていてビックリでした。

器にビックリ。御所車です。

一の重は白ごはんにちりめん山椒が振り掛けてありました。

四種類のうちから好きなものを選べます。

なんと二段重ね。桜餅まで付いていました。

お出汁が京風で最高。なんと塗りのお箸は十六紋菊。

これで千円台です。

 

2022年池周辺の整備も終わり、休憩所もたくさんオープンしました。

 

上皇后陛下は糸桜がお好きなようです。

毎年叡覧遊ばすようです。

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