平安京は朱雀大路が北にのび大内裏で終わる。
朱雀大路の延長に北は風葬地蓮台野に向う千本通があった。
千本というのは卒塔婆が数多あったという意味である。
平安京の最北端は一条通。
百鬼夜行など一条通にはおぞましい伝説に事欠かない。
今日は北風の強い冷える日でしたね。
一条戻橋です。
平安時代から同じ場所に架かっています。
安倍晴明という陰陽師。
花山天皇が師貞親王時代、那智山の天狗を封ずる儀式を仰せつかってから天皇の信頼を受けるようになったらしく、記録に残るようになる。
晴明は朱雀帝、村上帝、冷泉帝、円融帝、花山帝、一条帝の6代の天皇の側近として仕えた。
実は晴明の行った卜占(ぼくせん)は13例しか記録がない。
花山天皇が譲位される数ヶ月前に太政官の庁舎に蛇が出たことの吉凶を占ったところ「誰かが左遷される」と告げたと「本朝世紀」に記されています。紫式部の父君はじめ多くの官職に変動がありました。
晴明は鬼を使役していたと伝わります。
使役する鬼を式神(しきがみ)と云い、家来として扱っていましたが、晴明の妻は式神の顔が怖いというので普段は戻橋の下に住まわせたのだとか。式神を使って橋占(はしうら)を行っていたと伝わります。
近くに晴明神社があります。
桜って妙に蠱惑的な美を感じさせてくれます。