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ずいき

当主のひとりごと (BLOG) 2023.10.03

ずいき(瑞饋)って里芋の茎のことです。

ずいきの炊いたん(炊いたもの)に生姜を乗せていただくと夏も終わりかと実感します。

若いころ興味なかった祭も、歳と共に懐かしく思い出す。

毎年10月1日から5日の間は北野の天神さんのずいき祭です。

西ノ京の御旅所に奉安・駐輦(ちゅうれん)されたずいき神輿は4日午後に天神さんまで巡行される。

ずいきで神輿の唐破風入母屋造(からはふ・いりもやづくり)の屋根を葺いたことから「ずいき神輿」「ずいき祭」と呼ばれています。

 

神輿の製作は近隣の西ノ京の氏子らで毎年新調され、四方の飾り付けも異なった物語が表現されるので見るのが楽しみ。材料は「土に還るもの」。

「千木(ちぎ)」と呼ばれる入母屋は麦わら細工で小七宝に切り絵してあります。「瓔珞(ようらく)」は白ゴマ、九条ネギの黒い種、茶色の水菜の種、船は白い燈芯を赤と青に染めたものを傘部分に、赤なす、柚子、五色唐辛子を吊るしてあります。細工もん(物)と言います。

次から次へ手を叩いてお詣りする人が絶えません。

最新の話題もテーマになっています。

天満宮と表された部分は千日紅の紅と白。木札はテーマを紹介しています。

 

四柱には「獅子頭」が阿吽になって頭芋の各部で作られています。

口は赤唐辛子です。

 

祭の間、御旅所や前の道には連日22時頃まで屋台が軒を並べ祭気分で賑わう。昼頃からの開店でも見物客がいるのに、夜ともなれば凄いです。

 

 

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前の話です。

ある雨の日、平日だけど円町(えんまち)に用事があったついでに立ち寄った。

地元の小学生が課外授業で先生に引率されていた。

「せんせ、露天でなんか買うて」

「そんな時間やないやろ、今」

雨で境内も通りの露天商も皆暇そうでした。

 

漆器や錺金具(かざりかなぐ)の粋を誇る京の祭の中にあって、地元産の植物で作られる手作りの神輿は、世界に誇れるものだと思います。

たとえ縁日の屋台に惹かれて見にくるきっかけであっても、近隣の田畠が減っていっても、この伝統精神は失ってはならないもので誇りです。

ところで提灯に書かれた漢字、読めますか?

 

おせ〜たげへん (*′艸`)

還幸祭はまだなので以前の模様です。

上七軒のお姉さんがた、ちぃと若おす ( ●≧艸≦)

八乙女さんもお疲れさまでした *˘◡˘*ホッ💜

 

あ!そうそう、提灯の文字の正解は

ここをクリック→「献灯(けんとう)」

 

 

 

 

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