ずいき(瑞饋)って里芋の茎のことです。
ずいきの炊いたん(炊いたもの)に生姜を乗せていただくと夏も終わりかと実感します。
若いころ興味なかった祭も、歳と共に懐かしく思い出す。
毎年10月1日から5日の間は北野の天神さんのずいき祭です。
西ノ京の御旅所に奉安・駐輦されたずいき神輿は4日午後に天神さんまで巡行される。
ずいきで神輿の唐破風入母屋造の屋根を葺いたことから「ずいき神輿」「ずいき祭」と呼ばれています。
神輿の製作は近隣の西ノ京の氏子らで毎年新調され、四方の飾り付けも異なった物語が表現されるので見るのが楽しみ。材料は「土に還るもの」。
「千木」と呼ばれる入母屋は麦わら細工で小七宝に切り絵してあります。「瓔珞」は白ゴマ、九条ネギの黒い種、茶色の水菜の種、船は白い燈芯を赤と青に染めたものを傘部分に、赤なす、柚子、五色唐辛子を吊るしてあります。細工もん(物)と言います。
次から次へ手を叩いてお詣りする人が絶えません。
最新の話題もテーマになっています。
天満宮と表された部分は千日紅の紅と白。木札はテーマを紹介しています。
四柱には「獅子頭」が阿吽になって頭芋の各部で作られています。
口は赤唐辛子です。
祭の間、御旅所や前の道には連日22時頃まで屋台が軒を並べ祭気分で賑わう。昼頃からの開店でも見物客がいるのに、夜ともなれば凄いです。
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前の話です。
ある雨の日、平日だけど円町に用事があったついでに立ち寄った。
地元の小学生が課外授業で先生に引率されていた。
「せんせ、露天でなんか買うて」
「そんな時間やないやろ、今」
雨で境内も通りの露天商も皆暇そうでした。
漆器や錺金具の粋を誇る京の祭の中にあって、地元産の植物で作られる手作りの神輿は、世界に誇れるものだと思います。
たとえ縁日の屋台に惹かれて見にくるきっかけであっても、近隣の田畠が減っていっても、この伝統精神は失ってはならないもので誇りです。
ところで提灯に書かれた漢字、読めますか?
おせ〜たげへん (*′艸`)
還幸祭はまだなので以前の模様です。
上七軒のお姉さんがた、ちぃと若おす ( ●≧艸≦)
八乙女さんもお疲れさまでした *˘◡˘*ホッ????
あ!そうそう、提灯の文字の正解は
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