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送り火

当主のひとりごと (BLOG) 2023.08.16

おととい深夜から昨日の朝まで、凄かったですね、台風。

暴風なので雨戸を閉めていたから分からなかったのですが、何かが飛んできて当たってるんじゃないかと心配でした。

 

お盆の仏壇にお供えするおかずも順番があり大変でした。

今日16日は御華足(おけそく)さん(仏前に備える白餅や菓子、また先端を外側に巻き返して蕨手(わらびて)とした台のこと)を片付けます。

精霊(しょらい)さんが茄子の牛に乗りお還りになる日。

 

夜には大文字の送り火でお精霊さんをお送りします。

5つある大文字のうちで我が家から一番近いのが左大文字。

でも船岡山の向こうにあるので3階からでも見えない。

左大文字山は金閣寺の北側にある「大北山」のこと。

「大」の一画48m、二画68m、三画59mで火床の数53です。

 

夜7時頃、法音寺から松明行列は出発します。

のはずが何故でしょう、今年は西大路鞍馬口の東側から来ましたよ。交通渋滞を防ぐためだったのでしょうか?7時20分。

法音寺は菩提樹山と号し、現在は浄土宗西山派に属す。

慈覚大師の創建で平安時代諸書にこの寺があらわれる。

というより左大文字発祥地・大北山村の菩提寺として有名。

毎年8月16日朝、施設餓思会で使われた火が、左大文字の親火となり点火される。

大北山へと大松明も登っていきます。

下から測ると一旦森に呑み込まれた松明の行列は登り口から15分で火床辺りに現れ、点火時間の少し前まで全員山頂の広場で控えるため、火は一旦麓の視界から消えます。

 

いよいよ8時15分、大の字に点火です。

最初は煙が凄いのですが徐々に落ち着いてきます。

交通量の少ない私の子供時代には近隣まで山上の掛け声が聞こえましたが、山上の人の姿も見える距離でも今は騒音で何も聞こえません。

台風一過の好天に恵まれ、お精霊さんもさぞや見晴らしのいい足元でお喜びだったでしょう。

 

 

京都では大文字が終わると夏も終わると言います。

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