祇園祭長刀鉾稚児とは神の使いで、現在唯一鉾に乗り込む生稚児です。
長刀鉾稚児は四条麩屋町に張られた注連縄を太刀で切り、神域との結界を開放し、山鉾を進め、山鉾巡行中に太平の舞を披露し、巡行のコースを清め祓い疫病の退散を祈願します。
祇園會の生稚児は長刀鉾だけではありません。
毎年、綾傘鉾には、六人の稚児が七月十七日の巡行に徒歩で参加しています。
かつて多くの鉾に見られた稚児が人形となった現在、 綾傘鉾は長刀鉾同様に生身の人間が稚児となる数少ない鉾であり、 綾傘鉾の大きな特徴のひとつです。
先頭を飾る巡行時には、六名の稚児に差し掛け傘がなされ、 稚児と付添いの後方に、棒振りや囃子方、傘鉾二基という順番で進んでいきます。
袴着て かしこまりつつ うれしげに
扇子おこしぬ 鉾稚児の父 勇
扇子は日本の大発明品であります。
暑い夏の京都。
扇子を開き扇ぐ心情は
喜びの表現でもあり、
涼をとるだけでなく、
気持ちを落ち着かせたい時でしょうか。。。
父の複雑な心情をよく描写した和歌だと思います。