公式ショップ 公式ライン

鉾稚児の父〜祇園會

当主のひとりごと (BLOG) 2025.07.17

祇園祭長刀鉾(なぎなたほこ)稚児とは神の使いで、現在唯一鉾に乗り込む生稚児(いきちご)です。

長刀鉾稚児は四条麩屋町(ふやちょう)に張られた注連縄(しめなわ)を太刀で切り、神域との結界を開放し、山鉾を進め、山鉾巡行中に太平の舞を披露し、巡行のコースを清め祓い疫病の退散を祈願します。

 

 

 

祇園會(ぎおんゑ)の生稚児は長刀鉾だけではありません。

毎年、綾傘鉾(あやかさほこ)には、六人の稚児が七月十七日の巡行に徒歩で参加しています。

かつて多くの鉾に見られた稚児が人形となった現在、 綾傘鉾は長刀鉾同様に生身の人間が稚児となる数少ない鉾であり、 綾傘鉾の大きな特徴のひとつです。

 

 

先頭を飾る巡行時には、六名の稚児に差し掛け傘がなされ、 稚児と付添いの後方に、棒振りや囃子方、傘鉾二基という順番で進んでいきます。

 

 

袴着て かしこまりつつ うれしげに

扇子(せんす)おこしぬ 鉾稚児(ほこちご)の父  

 

扇子は日本の大発明品であります。

暑い夏の京都。

扇子を開き(あお)ぐ心情は

喜びの表現でもあり、

涼をとるだけでなく、

気持ちを落ち着かせたい時でしょうか。。。

父の複雑な心情をよく描写した和歌だと思います。

 

コメントを残す

*