公式ショップ 公式ライン

ちまき〜端午の節句

当主のひとりごと (BLOG) 2025.05.05

京都では「ちまき」はこの季節 普通に餅屋の店頭に並ぶ。

端午の節句には柏餅と共に(ちまき)を普通に食べるからです。

幼な子に餅は危険ですから川端道喜(どうき)さんの粽にすることに

 

「初節句ならお飾りができますけど」

と仰る。

「いや、初節句ちゃあうんです」

と伝えると、こんな風になりました。

五月人形は、関東では髭面の「鍾馗さん」が人気ですが、関西では荒々しさを好まず、人物を特定しない甲冑姿のお飾りを「大将さん」と呼び、上品で静的な作風が主流です。

 

当日はせわしないので粽は4日に受け取りに行きました。

「大丈夫もちます。

天皇さんかて その日にできた粽はなかなかお召し上がりになれませんよ」

 

かるぅく仰るだけの訳はあります。

 

 

 

 

 

御所の南向き紫宸殿の正面にあたる処にに天皇さんしか通れない建礼門がある。

その建礼門の東(向かって右)に別名「道喜門」と呼ばれる門があるほど。

粽屋の道喜は室町の末期から江戸時代、そして明治二年天皇が東京に移られるまで、三百年以上にわたって毎朝御所に天皇さんの御朝物(おあさもの)(朝食)を運んだ歴史があるのです。

今でも天皇さんが京都に来られますと、やはり御朝物を献上されてるようです。

「水仙粽」は、吉野葛(よしのくず)に上白糖を加えて練り上げ笹の葉に包んで蒸したもの。もう一つの「羊羹(ようかん)粽」は、吉野葛に()(あん)を加えてあるんです。

羊羹そのものかと思いますが、予想を超えとことん葛菓子。

笹の葉を解いて広げてもなおその香りが粽全体を覆います。

つるんとした喉越しは本葛ならではの絶品。

 

 

うちの大将さんもご満悦でしたヽ(‘ ∇‘ )ノ

か?

「今宮のお出で祭り」の最初にお坊さんが通られました。

京都では「お坊さん」のことを「ぼんさん」と言います。

この子は参列している人が皆お坊さんだと思ったようです。

「ぼんさん」でなく「ぼんぼんさん」はこの子のオリジナルです。

 

神輿は三基、それぞれ通る前にお(さつ)を半紙に包み御札(おふだ)を授かります。

その御札をかざすと神輿を威勢良く振ってくれます。

ただ獅子舞はなぜか怖かったご様子です。

 

 

私の大将さん、今でも保存していますが、三段飾りに敷く(こも)がダメになって💦

昔のは安上がりでも立派に見えました😅

 

今は三人の大将さんになりました。

コメントを残す

*