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翌は秋〜駒ケ滝

当主のひとりごと (BLOG) 2024.08.06

あすは秋


 

南禅寺水路閣を上り山道を奥へ

山門を潜ると

広くはない境内だけど 山中なので広大な開放感

真中に大きな百日紅さるすべりの木がある

百日紅に松やどり

百日紅の樹齢は350年 松の樹齢は100年

百日紅の木の股に松の種が宿り松を育て自らも美しく咲く

花は一度咲いた枝先から 再度芽が出てきて  花をつけるため 咲き続けているように見えるので百日紅の字を当てる

 

最勝院の正式名称は高徳庵といい本堂に駒大僧正が祀られる

亀山天皇の離宮だった時その鎮守として駒大僧正が祀られた

 

 

 

私は昔から神秘的な場所に惹かれる癖がある

滝行・水垢離(みずごり)行場(ぎょうばなんぞは神秘的の最たる憧れである

そんな処をよく探した時期もあった

 

 

大杉大木と刻まれた石碑の御神木 すでに神の領域

この地は当時から「神仙佳境」 と称される
神や仙人が住む素晴らしいところという意味だ

山をさらに登ると奥の院が見えてくる

拝殿の奥に見える祠には駒大僧正が祀られている

鎌倉時代 摂政関白九条道家の子に生まれ駒道智大僧正は幼くして比叡山で修行を積まれ三井寺管長や永観堂住持を努めた高僧

僧正は晩年世を(いと)い この地に隠棲(いんせい)されたが文永3年(1266)3月3日ついに秘密の法力により白い馬(駒)にまたがり生身を天空に隠されたと云う


この伝説から道智は駒大僧正とよばれ 奥の院の滝を駒ケ滝と呼ぶようになったとのこと

鎌倉時代末文永年間亀山天皇がこの下に離宮を建てられると僧正を土地の鎮守として篤く祀られ、離宮を禅寺に革めて創建し南禅寺の基を開かれると僧正は護法神として祀られた

猛暑には辟易としますが、暦の上では明日はもう立秋です。

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