今年は暖冬と聞いていたのに、すっかり底冷えの京都です。
「底冷え」に定義は無く、あくまで肌感覚。
足元から体の芯まで冷える寒いより痛い、冷たいキーンとする感覚。
山に囲まれた盆地で、地表近くに溜まる冷気の逃げ場がなくなり足元から冷えるのでしょうね。
文豪・夏目漱石の日記「明治四十年三月二十八日(木)」に
「夜七条ニツク車デ下加茂ニ行ク。
京都ノ first impression 寒イ」
とあります。
「大根炊き」と書いて「だいこだき」と呼びます。
大根炊きと聞くと、いよいよ冬が到来したと京都人は思う。
千本釈迦堂では毎年12月7日8日に大根炊きが行われます。
始まりは鎌倉時代。
茲禅上人が大根の切り口に梵字を書いて魔除けにしたことから、今でも淀大根に梵字が書かれています。
加持祈祷され梵字の書かれた大根を、国宝・本堂前で巨大な釜4つで煮込んだものが接待されます。
煮込んだ太切り大根三切に油揚げが乗っています。
梵字入りが当たりました!! 縁起がいいかもo(^∇^)oワーイ♪
大きな鍋で大根を油揚げと共に醤油で煮込んだ大根炊きは、お出汁が効いていて優しいお味です。(*´༥`*)