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花よやすらへ

当主のひとりごと (BLOG) 2023.04.09

雑用で外に出ると偶然 笛や鉦の音が聞こえてきた。

このお囃子(はやし)は・・・・・

「やすらいさん」って地元では親しみを込めて呼ぶんです、この祭。

え〜、やすらい花や〜 ♪

とは歌ってないのに皆、心の中でそう歌います、最後にポテチン♪までつけて。

京の春祭の魁として行われ、やすらい祭の日が晴れれば、その年の京都の祭は総て晴れとなり、雨ならば総て雨との言い伝えもあるほど。

紫野(むらさきの)の氏子町内を直系約2mの長柄の風流傘を押し立てた行列が練り歩き、列の中心は赤や黒の飾り髪を振り乱した鬼たちで鉦や太鼓を打ち鳴らして舞い踊る。

数組が別々のコースを巡ります。

 

伝統を受け継ぐ子らは頼もしい限り。

小鬼さんも、ちゃんと休憩時間があるんですよ。

やすらい祭と云えば今宮神社と思う人も多いですが、発祥は玄武神社で、それを証明する正式な書物も神社に保管されている。

だから玄武神社のやすらい祭こそ、「正統やすらい祭」なのです。

京都の三大奇祭として、鞍馬の火祭、太秦の牛祭と共に地域に根ざした民族行事なので、ユネスコ無形文化遺産登録が決定したそうです。

 

囃子で疫病神を踊りの中に巻き込んで鎮め、辻々で氏子たちはこの花傘の中に入り悪霊を取り去って疫病にかからず、疫神はそのまま神社に封じ込めると言い伝わる。

 

祭の名は踊りの中で繰り返される囃子詞(はやしことば)からきた。

やすらへ花や(花よ、散らずに残れ)」と唱えたのが訛った「やすらい」とは「安居(やすらゐ)」であるという。

 

康保2年(965)に京で発生した大水害の後、流行した疫病を鎮めるため勅命により玄武神社で行ったのが始まりらしい。

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