文化の香る町京都。
京都御所の西向かい烏丸通沿いにアーチ型に一段高い入口の荘厳な建物があります。
金剛能楽堂は、その京都の中でも特に能楽と関わりの深い、かつての室町幕府の「花の御所」の近くのこの地に平成15年に開館。
百三十余年の星霜を経た四条室町の旧金剛能楽堂より、先人の思いが詰まった能舞台をそのまま移築。
同じ幼稚園に宗家のお孫さんが通っているご縁で、幼稚園児の能楽学習があります。
金剛流は能楽シテ方五流派のひとつで、古くは奈良の法隆寺に奉仕した猿楽座の坂戸座を源流とし、室町初期には春日興福寺に勤仕する大和猿楽四座のひとつとなり、のちに金剛座、そして現在の金剛流へと至りました。
金剛流の芸風は、豪快でめざましい動きの中にも、華麗・優美さがあり、「舞金剛」といわれます。
また、豊臣秀吉拝領の「雪の小面」や艶麗な「孫次郎」など、所蔵する能面・能装束に名品が多いことでも知られ「面金剛」とも言われています。
幕末から明治にかけて活躍した金剛唯一は『土蜘蛛』の千筋の糸を考案したことで知られる。
シテ方五流の宗家の中で唯一京都在住であり、金剛能楽堂を所有している。
所在地:京都市上京区烏丸通中立売上る
金剛能楽堂(座席数 定席412席、補助席80席)