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Kwaidan

当主のひとりごと (BLOG) 2025.10.03

大阪万博も残すところ1ヶ月を切りましたね。

実は今回の万博は何故か未知の世界って気がしないので、たぶん行かないと思います。

1970年の大阪万博にはワクワクして何度も行きました。

展示物だけでなく、会場そのものも来場者の注目を集めた。代表例がアメリカ館の「エアドーム」で、塩化ビニール樹脂製の「膜材」を建屋にかぶせて内部に空気を送りこみ、空気圧で支えて屋根にした。膜材をつり下げる大型テントと異なり、柱がないため大きな空間を確保しやすい。アメリカ館の膜材の使用量は約9500㎡と従来のエアドームの2倍あった。

大型テント大手の太陽工業(大阪市)が膜材の生産を担当した。同社工場の製造スペースの約10倍もの膜材を用意する、前例のないプロジェクトだった。会場建設地で膜材をつなぎあわせようにも、生産設備は大きく工場から動かせない。そこで、できた生地を折り畳んで運ぶことにした。完成直後の工場は生地で埋めつくされ、社員総出で5日かけて畳んだ。

米国では万博をきっかけにエアドーム型の球場が普及した。日本でも太陽工業の膜材を採用した東京ドーム(東京・文京)が完成した。膜材はインテック。

 

NHKの連続テレビ小説「ばけばけ」が始まりました。

 

Patrick Lafcadio Hearn

1850年6月27日、当時イギリス保護領レフカダ島(現ギリシャ)でイギリス軍医であった父チャールス・ブッシュ・ハーンと、ギリシャ人の母ローザ・カシマティのもとに出生。

ラフカディオが一般的にはファーストネームと思われがちだが、実際はミドルネームである。「パトリック」と「ハーン」はアイルランド系の名で、「ラフカディオ」は「レフカダ島の」を表すミドルネームである。

アイルランドの守護聖人・聖パトリックに因んだファーストネームは、ハーン自身キリスト教の教義に懐疑的であったため、あえてこの名を使用しなかったとも言われる。

ファミリーネームは来日当初「ヘルン」とも呼ばれていたが、これは松江の島根県尋常中学校への赴任を命ずる辞令に、「Hearn」を「ヘルン」と表記したのが広まり、当人もそのように呼ばれることを非常に気に入っていたことから定着したもの。

明治29年(1896)に日本国籍を取得し「小泉八雲」に改名。

一時期、島根県松江市に在住していたので、旧国名の出雲国に掛かる枕詞「八雲立つ」に因んで妻・セツの養祖父・稲垣万右衛門が『古事記』にある日本最古の和歌からとって名付けたという。

『怪談』は、小泉八雲が著した怪奇文学作品集。1904年出版、原本は英語。

八雲の妻である節から聞いた日本各地に伝わる伝説や幽霊話などを再話し、独自の解釈を加えて情緒豊かな文学作品としてよみがえらせた。

 

『怪談』(Kwaidan)は昭和40年(1965)、にんじんくらぶ製作、小林正樹監督で映画化された。

第18回カンヌ国際映画祭 審査員特別賞

ローマ国際映画祭 監督賞

第38回アカデミー賞 外国語映画賞(ノミネート)

第38回キネマ旬報ベスト・テン日本映画第2位

第20回毎日映画コンクール撮影賞、美術賞

第19回日本映画技術賞(中村明)

 

 

第1話「黒髪」。新珠三千代、渡辺美佐子、三国連太郎、家田佳子、月宮於登女、田中謙三、中野清、石山健二郎、赤木蘭子、北原文枝、松本克平。

第2話「雪女」。仲代達矢、岸惠子、望月優子、菅井きん、千石規子、野村アキ子、浜田寅彦、浜村純。

第3話「耳なし芳一の話」。中村賀津雄、丹波哲郎、志村喬、林与一、村松英子、田中邦衛、北村和夫、中谷一郎、友竹正則、花沢徳衛、夏川静枝、龍岡晋、北城真記子、桑山正一、鶴丸睦彦、谷晃、近藤洋介、山本清、小美野欣二、中村敦雄、関口銀三、宮部昭夫、永井玄哉、内田透、神野光、福原駿雄、阿部希郎、八木俊郎、阿部百合子、佐藤ユリ、佐藤京一、相川延夫、児玉泰次、前田信明、柴田光彦、梶春雄、義那道夫、田部誠二、成田光子、三倉紀子、長山藍子、中畑道子。

第4話「茶碗の中」。物語の不気味さもさることながら、1時間に満たないエピソードに、中村翫右衛門、滝沢修、二代目中村鴈治郎、杉村春子、宮口精二、仲谷昇、佐藤慶、神山繁、田崎潤、織本順吉、小林昭二、青木義朗、天本英世、玉川伊佐男、奈良岡朋子と豪華俳優勢揃い。

 

監督の小林正樹は本作品が初のカラー映画であった。エピソード毎に配色を変えて差別化を図っている。

撮影は日産車体工機敷地に高さ9メートル・総延長220メートルの巨大なエアドームを設置し、約600坪の大広間セット、和船10隻が浮かべられるプールなど大規模なセットが用意された。

 

1970年の大阪万博より5年以上前にエアドームを使用しての撮影だった。凄い意気込みを感じる。

 

映画『怪談』公開60周年の今年は、八雲の『怪談』出版120周年でもあります。

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